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ゲームの話をします

2023年に遊んだゲームの振り返り

2023年に遊んだゲームを振り返っていきます。今年発売のものも、そうでないものもごちゃ混ぜです。(今年発売のものには星マークを付けています)スマホゲームは除いています。

 

今年遊んだゲームは19本で、その内クリアは10本。クリア率が下がっている……! 今年は新作を遊ぶことが多かった年だね。一つのゲームを長く遊んでいて、月ごとにプレイ時間の差も大きかった。それじゃあ1月からいきます。

 

1月

スプラトゥーン3(2022)Switch

2022年は発売してからずっとプレイしていたが、1月以降は気になるフェスがあれば参加する程度に落ち着いた。バトル欲が沸くとワッと遊びたい気持ちになる。今年はエキスパンションパスの第2弾が春以降に出るし、それまでに一度腰を据えてやりたい。

 

ハーヴェステラ(2022)Switch

クリアしたのは去年だけど、クリア後コンテンツのためにひたすらプレイした記憶。図鑑埋めやお金稼ぎは中々骨の折れる作業だったな……。1周年の公式や周りの反応から愛されていることが伝わってきて嬉しい。レビューも書いた。

季節を巡る、人と星の願い『ハーヴェステラ』レビュー - ゲームの話をする場所

 

ドランシア・サーガ(2016)3DS

3DSのアーケードライクなアクションゲーム。フライハイワークスのゲームを何本か持っているため、連動キャラを使えるのが嬉しい。ステージや音楽もコラボ作品仕様で豪華。同じステージをキャラ変えてクリアするシンプルなゲームなのだが、チマチマ遊ぶのにもってこいの作品。

 

リングフィットアドベンチャー(2019)Switch

意識してプレイする回数を増やしていたが、忙しくなるとすぐに遊ばなくなってしまう。大体月に3回から8回程度しかやれていないから、いつまでも終わらない。それでもようやくラスボス直前まで来た。待っていろ、ドラゴ。

 

2月

牧場物語Welcome! ワンダフルライフ(2023)Switch

牧場物語としては異色作だけど、1人の人生という物語をたっぷり体験させてくれたことで満足感は高い。何より子どもの成長を見られたのが印象的だった。あれこれ子どものこと考えている体験は新鮮で、思わず世の中の父母に尊敬の念を送っていた。作物を組み合わせる品種改良も面白かったね。

ダラダラと進めていたから6月まで遊んでいたな。レビューも書いた。

丁寧に鮮やかに描かれる画面の中のもうひとつの人生『牧場物語Welcome!ワンダフルライフ』レビュー - ゲームの話をする場所

 

3月

☆オクトパストラベラーⅡ(2023)Switch

実は序盤以降止まっている。つまり、積んでいる。飽きたというよりは、ワンライに集中しようとして、パラノマやら世界樹やらが発売されてそれどころじゃなくなって、という感じである。初代も序盤で止まって2年後に再開してドハマりし、「何で2年前の自分はこんなに面白いゲームを放置してたんだよ!!!!」という風になっていたから多分オクトラ2もそうなる。

 

☆パラノマサイト(2023)Switch

2023年の話題作。日本ゲーム大賞優秀賞おめでとうございます!! 最初から最後まで面白いアドベンチャーゲームだった。コラボカフェや聖地巡礼までして、今年特に記憶に残ったゲームの一つ。テキストも好きだし、キャラクターも魅力的。自分の好きな作品が1年中盛り上がってくれていて嬉しい。レビューも書いた。

全ての要素が上質な群像ホラーミステリーADV『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』レビュー - ゲームの話をする場所

 

4月

☆MINDHACK アーリーアクセス(2023)PC

この時点では3章まで公開されていた。1章は体験版でプレイ済みで復習気分で楽しんでいたのだが、2章3章とパワーアップしていく展開に終始圧倒されていた。指先から伝わるバグ保持者たちの心情・過去を上書きしていく感覚は本当に危うくて最高だった。3章のあまりの好みっぷりに、最終的に椅子から崩れ落ちていたからね。

4章も近いうちに遊ぶぞ!!

 

5月

ポケモンピクロス、ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒(2015・2017)3DS

3DSで駆け込みダウンロードしたポケモンピクロスとピクトロジカFFの2本。スマホの方でもやっていたからピクロス三昧である。アイテム課金制でもう課金は出来ないことから、本当に少しずつ進めていた。FFの方はほとんどクリアしたが、ポケモンの方はまだ残っている。大元のシステムが完成されているからどっちも面白い。

 

6月

世界樹の迷宮 HD REMASTER(2023)Switch

可愛いキャラクターとクラシックな3DダンジョンRPGのリマスター。難易度は確かに高くて、花とかFOEに蹂躙されていたけれどいい思い出です。発売される前にギルドメンバーの設定とか色々練っていた時間も楽しかったな。脳内でロールプレイしながらゲームやろうとしていたのに、進める内にゲームに夢中になってすっかり忘れていた。どこかで活かせたらいいな。レビューも書いた。

冒険心と想像力を掻き立てるRPG体験『世界樹の迷宮ⅠHD REMASTER』レビュー - ゲームの話をする場所

 

ハコボーイ! もうひとハコ(2016)3DS

3DSで出たハル研のパズルアクション第2弾。前作より出せるハコの数が増えて複雑になった分、少しだけ難しくなった。多少のゴリ押しも可能でありがたい。ハコを出したり引っ込めたりしながら答えを思いついた時はめちゃくちゃ楽しい。

 

7月

☆ピコンティア(2023)Switch

楽しみにしていたこともあってワクワクでプレイ。痒い所に手が届くシステムと、最初あまり注目していなかったストーリーが良くて、エンディングまで良い気持ちで駆け抜けることが出来た。どうやら真のエンディングには辿りついていないらしい? からそこまで頑張って進めたい。

 

8月

☆なつもん! 20世紀の夏休み(2023)Switch

今年の個人的ダークホース枠。夏休みオープンワールドということで、想像以上に面白かった。「これブレスオブザワイルドで見たぞ!」っていうオープンワールドエッセンスと、郷愁のある町や愛着が湧く登場人物の夏休みゲームの魅力が合わさっていい結果になっていた。ファンタジー要素と懐かしさのある児童文庫っぽさが良い。

 

電波人間のRPG3(2013)3DS

そういえばクリアしていなかったとプレイ再会。去年も同じ時期にやっているのだが相変わらずクリアは出来ていない。今遊んでも面白いRPGでこれが3DSでしかプレイ出来ないのは勿体ないから、移植か新作来てほしい。

 

9月

アパシー鳴神学園七不思議(2022)Switch

プレイ期間的に前半がワンライなら、後半はアパシーだった。圧倒的なエンディング量で知らない展開がまだまだ出てきて面白い。自分が意外とホラーいけるのは最近分かってきたけど、このゲームで様々な耐性が出来た気がする。上のスクショは「さ、最悪~」ってなったやつの一つ。クリアしたら感想書きたい。

 

☆OU(2023)Switch

これも前々から待っていたゲーム。ゲームと言っていいのか分からないけど、この作品でしか味わえない体験をさせてもらった。グラフィック、テキスト、音楽どれも心にじんわりと沁み込んでいく、忘れられそうにない素敵な一作。

 

10月~12月

☆FREDERICA(2023)Switch

完全新作のローグライトアクションRPG。新作と言ってもルンファクと少し繋がりがある。初心者にも優しい作りで派手さや新規性はないものの、所々のストーリーの見せ方やレベルデザインなどの丁寧さが好印象だった。

 

☆リアセカイ(2023)Switch

ハクスラ要素のある見下ろしアクションRPG。巷では色々言われているようだけど、自分はまあ楽しめている。まあということで問題点もかなり目立つのだが、キャラも可愛いし楽しめています。

 

 

2024年の気になるゲーム

ザックリでも発売時期が決まっているものだけ選出。2024年は気になるRPGが集結していて楽しみだ。Switch以外にも目を付けていきたいところ。来年はもっとゲームを遊びまくるぞ!

 

1/19 アナザーコード

2/4 レジェンドオブレガシー

2/16 Recolit

2/27 ピクセルクロス牧場物語エディション

今冬 ストレイチルドレン

3/8 ユニコーンオーバーロード

4/23 百英雄伝

4/25 サガエメラルドビヨンド

夏 ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女

秋 メタファー:リファンタジオ

 

2024年もよろしくお願いします。

ゲームの近況報告 2023/11/10

定例の近況報告です。

 

最近遊んだ・今遊んでいるゲーム

・フレデリカ

フレデリカクリア!! 断片的に語られるストーリーも、難易度もバランスが取れていて、丁寧なゲームで良かった。クリア後に新ダンジョンやハードモードが解放された。クリア後からが本番系のやつだな。

 

・リアセカイ

3種類目のダンジョンとDLCを少し遊んだ。思ったより難易度は高めでアクション性重視という印象。ザコ敵周りとか雲行きが怪しくなってきたけども楽しめている。現実世界のキャラともっと交流したいね。

 

アパシー鳴神学園七不思議

エンディング達成30%ほど。8月から始めたのに進みがゆっくりすぎるな。王道の怖い話から感動する話、何だこれはと言いたくなるようなトンチキ話までバラエティ豊かで楽しい。キャラと分岐が豊富だから、強烈な展開や関係性を出せるのも強い。

 

スマホゲーム

スマホゲームへのやる気が急に戻ってきた。イベントやりつつ育成を進めている。毎日ログインしているのはポケ森、FGO、メギド、大陸の覇者、ポケスリ。RPG3つはどれもストーリーががっつり系だから進めるのはちょっと苦労する。久しぶりにちゃんとやるってなると、新機能などコンテンツの把握が大変で、まとめてくれている記事があると本当にありがたいね。覇者3周年が終わって、ポケ森とメギドの6周年が近いから今やる気があるのタイミング良い。

 

11月12月の気になるゲーム

11/1 Gluck

11/3 きみのまち サンドロック

11/10 Cuisineer

11/16 Loddlenaut

11/17 スーパーマリオRPG

11/21 In Stars And Time

11/30 御伽活劇 豆狸のバケル ~オラクル祭太郎の祭難!!~

12/1 ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅

12/1 SteamWorld Build

12/1 DRINKRIME 早期アクセス開始

12/2 MINDHACK 早期アクセス・4章追加

12/6 While the Iron's Hot on Steam

 

年内発売予定だけど、まだ詳細発表されていないものは除いた。『ファンタジーライフi』のように発売日延期のお知らせが来るかもしれないので。11月29日にレベルファイブの生放送で詳細が発表されるらしい。年内発売予定のタイトルあと3つあるんだが、どうなるんだろう……

バケルとスチームワールドビルド、MINDHACKの4章も楽しみ。Loddle nautはSwitch版を待つかな。

 

その他ゲームの話

・ピコンティア楽曲無料公開、フェアルーン新作

ピコンティアの懐かしく温かみのあるチップチューンが聞き放題。作業用もあって嬉しい。ピコンティア / Picontier Original Sound Track - YouTube

そしてフライハイエクスプレスで『フェアルーン カケラの島』が発表された! フェアルーン、神巫女プレイ済みとしては超嬉しい!!

Fairune: Fragment Isles / フェアルーン カケラの島(Teaser movie) - YouTube

 

癸生川凌介事件譚グッズ

SwitchやPCで発売されている、癸生川凌介事件譚シリーズのグッズ予約が開始された(11月13日まで)。ガラケー時代のゲームが遊べることが凄いことなのに、グッズも出るなんて凄すぎる。まだゲームは積んでいるけどTシャツと癸生川アクキーを購入。

「探偵・癸生川凌介事件譚」グッズ

 

・パラノマサイトの色々

パラノマサイト日本ゲーム大賞優秀賞おめでとうございます!!

コラボカフェとポップアップストア、軽く聖地巡礼もしてきた。サブキャラで特に好きな新石先生のコースターを交換してもらって大満足。

 

・ハーヴェステラ1周年

11月4日に1周年を迎えたハーヴェステラ、おめでとうございます!!

公式X(旧Twitter)にて約1週間、キャラの設定画や書き下ろしショートストーリーが投稿された。こんな豪華なもの無料で見てしまっていいのか……? 愛されていることが伝わって来て嬉しい気持ちになるね。設定資料集やグッズ化の方もよろしくお願いします!

 

(以前書いたレビューです)
季節を巡る、人と星の願い『ハーヴェステラ』レビュー - ゲームの話をする場所

 

・SteamDeck有機ELモデル発表

ValveがSteamDeckの有機ELモデルを11月17日に発売することを告知した。スペックはそのまま、液晶が有機ELになった他バッテリーの問題も改善されている。インディーならSteamDeckの性能でも十分だし旧型は安くなっているしで、今すぐに買うわけではないが欲しい度がさらに上がった。


・OUポスター飾ったよ最高

額縁を手に入れたのでニンドリの付録で貰ったOUのポスターを飾った。部屋が最高になってしまったな。折り目も味ということで。

 

以上。近いうちに感想かレビュー上げられたらいいな。

SteamNextフェスで遊んだ体験版の感想

10月10日から16日まで、オンラインイベントのSteamNextフェスが開催されました。一部参加タイトルの体験版を遊んだので感想を書いていきます。

 

『Paper Trail』2024年 

Steam:Paper Trail

絵本のようなイラストが特徴のパズルアドベンチャー

紙で出来たステージを折り紙のように折り曲げて、表と裏のイラストを繋げて謎を解き、先に進む。像をスライドして移動させる要素もあった。

難易度は程よく緩やかな上がり方で、チュートリアルも丁寧。収集要素の星マークも、もうひと捻りすれば取れそうな感じがさり気なくて良かった。

翻訳の質は高い印象。

一つだけ言うとするなら、折った部分を一瞬で戻したり初期状態に直す機能が欲しかったかな。

 

『潜入』

Concealed on Steam

中国の漫画シリーズを原作とした、高校が舞台のホラービジュアルノベルゲーム。

ビジュアルも白黒だったり、イベントシーンがコマ割りで表現されたりと漫画らしさがある。絵柄はややリアル寄りで人を選ぶかも。登場キャラクターが多く、主人公含め個性的。主人公が割といい性格をしている。

未解決の連続女子学生失踪事件をきっかけに展開していく物語は、その恐怖を煽るような演出も含め、惹かれるものがあった。

ただ機械翻訳なのか、意味は理解できるものの日本語が怪しい。他にもじっくり見たいキャラクターのプロフィールが飛ばされたり(この辺は設定によるものかもしれない)、バックログが無かったりと、やや不親切な部分も目立った。あくまでも製作途中であるため、ここからブラッシュアップされるのを期待したい。

 

『AiLuRi』

Ailuri on Steam

可愛らしいレッサーパンダが主人公の横スクロールアクション。章の合間に手描きアニメーションがあり、ステージ背景も凝っている。自分がアクション苦手ということもあるが、可愛らしい見た目とは裏腹に難易度は高めに感じた。

ステージギミックも多彩。初めから全てのアクションが使えて、体験版の範囲でもアクションの応用が求められた。ステージには中ボスや、隠し・コンプリート要素もあり。探索のしがいがありそう。

使用するボタンが多く、キーボードだと操作しにくい。通常攻撃のリーチが短い他、配置がややシビアだったり、チェックポイントがこまめにはないことも見た目以上の難しさの要因になっていると思う。

日本語対応はしていないが、本編で文章がほとんど出てこないため問題なさそう。

 

 

以上!

この中だと『Paper Trail』が丁寧な作りで面白かったかな。『潜入』は翻訳さえ良ければ……って感じなんだけど、それでもしっかり怖くなれたのは好印象。『AiLuRi』は途中までキーボードでプレイしたから本当に苦戦した。ある意味一番記憶に残ったかも。

どれも体験版だけで1時間近くかそれ以上遊べる。特に『AiLuRi』はボリュームが多かったな。今回プレイした作品以外も、知らないタイトルを知る機会になって良かった。

東京ゲームショウ2023に行って来た感想

東京ゲームショウ2023に行って来ました!!

規制解除された影響か、人の数が去年と比べ物にならないほど増えていて、入場前から大変だった。涼しかったのが救い。インディー中心に試遊してきたので感想をまとめたいと思います。

 

PLAYISM 『電気街の喫茶店

大阪日本橋メイド喫茶が舞台。最初の部分が体験でき2人の女の子が登場した。オーソドックスな横スクADVで選択肢とちょっとした謎解きで進んでいくスタイル。スチルがチェキ風で良い。可愛らしいドット絵とコロコロ変わる女の子の表情、ローカライズも基本しっかりしていて好感触。街のディテールも細かい。

ノベルティメイドさんのチェキと缶バッジ。一番気になっていたゲームオタクギャルのバッジが貰えて嬉しい。

 

ブシロード 『リアセカイ』

はしもとよしふみ氏プロデュースの新作アクションRPG。町の中と最初のダンジョンを体験。ボス討伐後少しだけ現実パートも体験できた。素直なアクションRPGで遊びやすい。今回ビルドは弄れなかったものの、弓や技の組み合わせでアクションが結構変わりそう。必殺技がバンバン打てたのも爽快感に一役買っている。町や住人のグラフィックも可愛らしい。現実とファンタジー2つの世界がどう関わっていくのか非常に楽しみ。

試遊後はコースターと小冊子が貰えた。

 

ケムコ 『METRO QUESTER』

発売済みの2DのダンジョンハクスラRPG。誰かがプレイしていた続きから遊ぶ形になったけど、システムがシンプルだから大丈夫だった。初めに仲間に最大3回、コストに収まる行動を支持し、バトルが進む。ヘイトコントロールが重要で、バトル後全回復する代わりに難易度は高めな印象。強敵相手だと歯が立たずさっくりやられる。燃料や食料などの概念もある。

ブースではステッカーとガチャガチャで『アルファディア』の缶バッジが貰えた。

 

テヨンジャパン 『THE INVINCIBLE』

ポーランドの名作SF小説のゲーム化作品。一人称の3D探索ADVで生物学者である主人公が砂漠の惑星の調査を行う、というもの。様々な機器を使いつつ、気になるものをメモしたり仲間と通話したりして探索を進める。謎のロボットがいたり機械植物が存在していたりと不思議な世界観が美麗なグラフィックで表現されていた。不親切な部分はありつつ世界観に浸れる一作だと思う。時間制限がなかったため、長く遊べてしまい少し不安になった。

 

ヨカゼ 『狐ト蛙の旅』

イラストがそのままゲームになったようなグラフィックが特徴の、和風3Dアドベンチャー。祠に灯りをつけて道を切り開き探索するパートと、鬼から逃げるパートがある。鬼に捕まるとゲームオーバーになるが直前に戻ってやり直すことができた。主人公のキツネとカエルのやり取りがコミカル。幻想的で温かみのある雰囲気は唯一無二で、じっくり堪能したい気持ちになった。

ヨカゼではオーロラ缶バッジとOUのポスカが貰えた。このオーロラ缶バッジがとにかく綺麗で朝焼けのような夕焼けのような、ヨカゼらしさがあると思った。ブースを案内してくれた方が『OU』『From_.』『World for Two』の音楽担当の椎葉大翼さんで、OUがとても良かったことを直接伝えられたのが本当に嬉しかった。

 

room6 『和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE』

スマホで展開していた3作品に新規エピソードを追加して、SwitchとSteamにて販売される推理アドベンチャー。「処刑人の楔」の推理パートまで遊ぶことができた。シンプルなドット絵ながらも死体の表現などが凝っていて印象的。推理パートも順を追って展開されるから納得感があって面白かった。1つのエピソードが1時間程度でクリア可能となっているそうで、短編小説を読んでいるようなプレイ感覚が味わえるらしい。

room6では和階堂のカードとスマホの放置RPG『ローグウィズデッド』の豪華アートブックが貰えた。

 

HYPERREAL 『青十字病院 東京都支部 怪異解剖部署』

都市伝説がテーマのホラーノベルADV。怪異を観察し、解剖することで立ち向かっていく。キャラクターたちが非常に個性豊かで会話のノリもコミカルで楽しい。コミカルの中にも重い過去などのシリアスも描かれていた。実際に怪異にマウスでメスを入れ、解剖するパートもあり、ただのノベルADVにとどまらない斬新さがある。この解剖パートは中々難しく、体験では少し手こずったのだが、現在調整中とのこと。体験プレイ後感想を伝えることができたのと、「作者の中で男性ヒロイン化が進んでいる」という話が聞けたのが良かった。HYPERREALでは各タイトルのカードやステッカーが貰えた。

 

講談社ゲームクリエイターズラボ 『IGNISTONE』

マウスで遊ぶローグライクアクション。操作がシンプルな分ジャストガードが重要になっている。ゲーム的なリターンだけでなく、演出も気持ちがいいからつい狙いたくなる。戦闘前に敵の解説を読めるのも親切で良い。世界観や見た目も可愛らしく楽しい気持ちで遊ぶことができた。

ストーリーも含めた10分版とゲームプレイに特化した5分版があり、手元に操作説明があって丁寧。体験版としての満足度も高かったな。プレイ後はIGNISTONEのクリアファイルを貰った。本編同様カラフルで可愛い。

 

アソビズム 『LIVE HARD DIE HARD』

バトルと医療がテーマのストラテジー。上画面にバトルの様子、下画面に治療室の様子が映され指揮官として「砲撃」「治療」「解剖」を行う。隊員たちは勝手に戦ってくれるが、それでも非常に忙しいゲームプレイとなっている。プレイ中はよく分かっていなかったのだが、解剖ポイントが貯まると永久バフが貰え、戦闘が有利になっていく。最初は忙しさでよく分からなかった部分も多かったため、もう一度理解した上で遊んでみたい。試遊後缶バッジが貰えた。

 

『HARMA』

モノクロなドット絵のローグライクデッキ構築型ゲーム。時間経過で攻撃してくる敵を様々なカードで攻撃していく。ターン制ではないため、咄嗟の判断が重要になってくる。戦闘後カード1枚を、コストを下げるか効果を強くすることが可能。カード使用の判定が難しかったり、カードの判別が難しかったりしたが、ドット絵と重厚な音楽によるダークファンタジーな世界観は印象的で良かった。やられるギリギリの所で高いコストの大技で敵を倒せた時は気持ちよかった。

試遊特典としてポストカードとうちわが貰えた。

 

GRAVITY GAME ARISE 『東京サイコデミック 公安調査庁特別自称科学情報分析室 特殊操作事件簿』

実写と2Dのグラフィックの組み合わせが特徴の、リアル科学捜査シミュレーションゲーム。実写の防犯カメラや写真などから、怪しい人物や物品などを確認し、仲間と協力して未解決事件を調査していく。映像から事件の証拠になりそうなものを調査する過程は、実写を使用していることもあって、リアリティのあるゲームパートだった。パンデミック後の世界という、現実とのリンクを思わせるこの設定が本編にどのような影響があるのか、非常に気になった。

試遊後ゲームのイラストが描かれたカードとミニタオルが貰えた。

 

今回試遊で貰ったノベルティです。

他のブースでもチラシやパンフレット・うちわなどをたんまり貰ってきた。

 

バンナムの『SAND LAND』のベルゼブブと戦車の展示、コエテク『Fate/Samurai Remnant』の等身大宮本武蔵フィギュア、セガ/アトラス、スクエニの豪華な展示、超盛り上がっているレベルファイブのライブなど圧巻で凄かった。イザナギゲームズの『Dark Auction ヒトラーの遺産』も映像出展のみとはいえ、キャラのパネルがずらっと並んでいて良かったな。

 

今回は計画を立てたおかげで、行きたかったブースほぼ全て行くことが出来ました。足も去年ほど疲れなかったし事前準備大事。ガバガバ計画で昼食べ損ねたり大手のパンフレットが無くなったりしたけども、たくさん試遊できて大満足。そしてなによりも、直接制作者にゲームの感想や期待を伝えられるのが、リアルイベントの醍醐味だと思った。

本当に行って良かった!!

ゲームの近況報告 2023/9/20

いつもの近況報告です。

 

最近遊んだ・今遊んでいるゲーム

・なつもん!20世紀の夏休み

8月前半に遊んでいたなつもん。ブレワイ的ゲームシステムと夏休みゲームが意外にもマッチし、めちゃくちゃ面白くて期待以上の中毒性だった。和田康宏さん(牧物の生みの親)が関わっているからか、ゲームプレイの忙しさが牧物のそれと似ていて、スローライフゲー特有の忙しさが好きな人にはたまらないと思う。テキストや音楽の良さは当然のこととして、ロードがほぼないのも良かった。

 

アパシー鳴神学園七不思議

去年出たゲームだけどパラノマ後ADV熱が高まり、気になってきて思い切って購入。多分ハマるだろうなと思い在庫のあった限定版にした。

実際凄く面白い。一つ一つの話の面白さ、短編集で1つのまとまりとして見たときの面白さ。キャラも濃くて惹き込まれる。今の時点で過去作にも興味が出ているのだけど、愚直に進めているからコンプリートはまた先になりそう。

 

・OU

満を持して発売された本作。あまり急いで進めたくなくて少しずつ、少しずつプレイしてようやく先日、物語の行き着いた先を見た。ネタバレを極力避けた感想を言うと、ああよかった、としか言えない。あとはっきり言えることはサリー可愛いとか、ビジュアル最高で音楽が神だということ。しばらくOUのことを考えている。

 

スプラ3、1周年フェス

腕が落ちている……! 何とか感覚は取り戻せたもののちょっとショック。最近やっていなかったし仕方ないことではあるのだけどね。新しいブキも増えたし時間を見つけてはやろうかな。それにしても新曲良いね。ちなみにマンタロー派で参加しました。

 

9月10月の気になるゲーム

9/7 The Many Pieces of Mr. Coo(ミスター・クーのいろいろ)

9/26 ミネコのナイトマーケット

9/28 インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険

   FREDERICA(フレデリカ)

10/4 プチシール物語 (A Tiny Sticker Tale)

10/6 帰ってきた 名探偵ピカチュウ

10/12 リアセカイ

10/19 恐怖の世界

10/26 デイヴ・ザ・ダイバー(Switch版)

10/31 Jusant

 

ダイ大とフレデリカは発売日同じだし、リアセカイの発売日も近いから忙しくなる。8月はバトル要素なしのアドベンチャーを遊んでいたのに対して、9月10月はアクションが中心になりそう。とはいってもアパシー鳴七はボリュームがめちゃくちゃあるから、しばらく同時進行で遊んでいそうだな。

 

その他ゲームの話題

・「スタジオよみ」による、amphibianさんの新作

インディーゲームブランド「スタジオよみ」が完全新作オリジナルゲームを2作開発中

『レイジングループ』『デスマッチラブコメ』などのノベルADVのシナリオを手がけた、amphibianさんが「スタジオよみ」としてついに、超クールな『P』と超奇抜な『Q』の2作品を発表した。2作品作っているとか凄すぎる超楽しみだ。まだ謎の部分も多いが続報に期待。

スタジオよみ

 

・Devolver Delayed Showcase


発売延期の告知をユーモアたっぷりにお届けするダイレクト。最初の画面とかが某ダイレクトっぽくてずるい。こんなのここしか許されないでしょ。特に気になっていた『The Plucky Squire』と『Pepper Grinder』が延期されたのは残念だけど気長に待つしかない。

 

・PLAYISM Game Show

PLAYISM Game Show 2023.8.20発表につきまして | News | PLAYISM公式サイト

PLAYISM Game Show 2023.9.10発表につきまして | News | PLAYISM公式サイト

8月は秋以降発売の9作品を紹介。9月の放送では前回紹介されなかった9つのタイトルと東京ゲームショウの出展情報。ゲームショウでは8月で紹介した分も含め多くのタイトルが試遊可能となるそうだ。全部は遊べなさそうだから試遊するゲームを絞る必要があるのだけど、どれも面白そうで迷う。

 

以上です。ゲームショウに向けて頑張る。

意外なタイトル目白押し!マリオシリーズの存在感も凄かった『Nintendo Direct 2023.9.14』感想

Nintendo Direct 2023.9.14』が公開されました!!!!

Nintendo Direct 2023.9.14 | 任天堂

 

告知してから公開が相変わらず早い。前日じゃ心の準備も出来ないよ! 感想としては、「前回であんなに発表したのにマリオシリーズの存在感が凄い!!」と「意外なタイトルの復活続編新作多い!!」でした。個人的に気になったものを振り返っていきます。

 

スプラトゥーン3 エキスパンション・パス サイド・オーダー』 春以降

スプラ3のDLC続報。真っ白になったハイカラスクエアと秩序の世界が良い。繰り返し何度も遊べるとのことで、ローグライク的なものになっているのかな? オクトエキスパンションも、3のヒーローモードも終わってないのでやらねば。

 

ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』 12月1日

12月に発売を控える、モンスターズ3の体験版が配信開始。前回のダイレクトでは主人公だけだったけど、ガッツリ4のメンバーも出てきていて、時系列がどうなっているのか色々気になる。まだ買うか決めてないけどとりあえず体験版やってみようかな。

 

アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』 2024年1月19日

DSとWiiの名作アドベンチャーが様々な要素を一新して登場。気になっていたやつなので嬉しい。作品の空気感が良いな。シナリオの一部加筆もあるみたいで遊んだことのある人も見逃せない内容となっている。ウィッシュルームとか同じ開発元シングの他作品も何かの機会に現行機で遊べるようになってほしい。

 

プリンセスピーチ Showtime!』 2024年3月22日

以前発表されたピーチ主人公のゲーム詳細が発表された。ピーチが変身すると遊びまで変わる仕様で、色々なゲームが詰め込まれているみたいで面白そう。難易度はそこまで高くなさそうだから気軽に楽しめそうだ。映画のピーチが最高だったからこうして掘り下げてくれるのはありがたい。剣士ピーチ良いですね……。

 

サガ エメラルド ビヨンド』 2024年

サガシリーズの新作が8年ぶりに登場。6人の主人公たちが濃いし全体的に独特のセンスがあって惹かれるね。バトルとか全体的なシステムは前作の『サガスカーレットグレイス』に近いように見える。サガシリーズも気になってはいるのだけど、何だかんだプレイしたことないからこの機会にやるのもアリだな。

 

ユニコーンオーバーロード - 公式サイト』 2024年3月8日

ヴァニラウェアの新作!! 飯のシーンでヴァニラウェアだって確信した。グラフィックから伝わってくるクオリティの高さ。ハイファンタジーシミュレーションRPGで超面白そう。フィールドを自由に歩き回れるのも楽しみ。

 

F-ZERO 99』 ダイレクト終了後配信

Nintendo Switch Online加入者限定ソフトとして、99人によるF-ZEROバトロワになって帰ってきた。まさかの方向性! タイトルがややこしいことになっている。もはやスマブラファイターとランチ写真のイメージが強いが(後者は公式とは無関係)、こういう形とはいえ30年ぶりに新作出るのは凄い。駆け引きが面白そうだね。完全続編もいつか!!

 

ストレイ チルドレン』 今冬

『moon』開発スタッフによるちょっとビターな新作RPG。ラブデリ新作だと一発で分かる、夢の中のような何とも言えない不思議なセンス。『moon』などラブデリックに影響されたゲームがインディーで出ている中でどう来るのか期待。

 

ペーパーマリオRPG』 2024年

ゲームキューブで発売されたRPGマリオのリメイク。まだマリオの新発表があるとは思わなかったからこれはアツい。追加要素あるのかまだ分からないけど、純粋なリメイクって感じで良い(リマスターに近いかも?)。マリオRPGのリメイクもあるし、マリオストーリーもオンラインに加入すれば遊べるし、初期のマリオのRPG作品が充実してきた。

 

しんちゃん、スパイファミリーなどのキャラゲー、13年ぶり新作のシレン6。Steamで好評を博したデイヴ・ザ・ダイバー、フレデリカの体験版配信、百英雄伝の紹介などなど他にも見どころが多いダイレクトだった。Nintendo Museum行きたい!!

 

アドベンチャー系、RPG系が多く、意外なタイトルも多かった今回。ゲームショウも近いし今後の発表も楽しみ。

冒険心と想像力を掻き立てるRPG体験『世界樹の迷宮ⅠHD REMASTER』レビュー

世界樹の迷宮ⅠHD REMASTER』

ジャンル:3DダンジョンRPG
発売日:6月1日
発売元:ATLUS
開発元:ATLUS
対応ハード:Nintendo Switch/Steam
価格:単体4467円/3作セット8980円

世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER - 公式サイト

 

世界樹の迷宮は、2007年にニンテンドーDSで発売された3DダンジョンRPG。当時衰退ぎみだったダンジョンRPGを、ウィザードリィをベースに現代のエッセンスで蘇らせようとしたのがシリーズの発端。下画面にマップを映し自分で書かせるという2画面を活かしたシステムと、可愛い見た目に反した骨太なゲームバランスが話題を呼んだ。

 

リマスター移植ということで内容自体はそのままだが、HD画質への対応以外に様々な点がリニューアルされている。

元々2画面だったのが1画面になるにあたってUIの調整と、横歩きやオートモードの実装セーブスロットの追加など遊びやすく改良されている。他にも各職業に一つずつ新イラストと難易度が選択可能になった(オリジナル版は最高難易度の「EXPERT」)。難易度は街でいつでも変更可能でペナルティも一切ないため、レベル上げの時だけ難易度を下げるなんてことも出来る。

シリーズ一作目のため、やや不親切なところや理不尽なところはありつつ、今でも安定した面白さがありました。

Switch版でプレイ。今回は難易度EXPERTでメインストーリークリアまで。6層クリアした際は追記します。それではレビュー行きます。

 

舞台はとある地方の小さな街エトリア。そこには、大地の裂け目から地下深くへと繋がる巨大迷宮『世界樹の迷宮』が存在していた。富・名誉・権威あるいは冒険心、様々な夢を見て今日もある冒険者がエトリアの門をくぐるのであった。

 

街でパーティ編成や装備の購入など冒険の準備。準備が出来たらダンジョンでバトルや装備用の素材を集めながら探索。合間にクエストやイベントを挟みつつ、基本この繰り返しのストイックなゲームプレイとなっている。

 

本作では、まずギルドとギルドメンバーを作成するところから始まる。メンバーは7つ(途中で2つ追加され9つ)の職業、職業ごとに5つある見た目を選択し、名前を付けてキャラメイク完了。最大5人までパーティが組める。前衛・後衛の概念があり、バランスよく組み合わせることで探索しやすくなる。

日向祐二氏の可愛らしいキャヨシクターデザインは、ハッキリとした個性を感じられて物語を想像しやすい。この名前にはこんな意味があって……この2人は兄弟で……などキャラの背景を考えてもよし、他作品の好きなキャラに当てはめてもよし、友人や知り合いを迷宮に連れ回してもよし、一刻も早く迷宮に潜るため職業そのままの名前にしてもよい。

またリマスター版では職業ごとに一人追加され、さらに職業に囚われず見た目を設定出来るようになった。見た目と名前はいつでも変更可能。

 

パーティを組んだら迷宮探索へ。自分で地図を書きながら探索するのが本シリーズの特徴。オートマップ機能も実装されているため、バトルやストーリーだけに集中したいという気持ちにも応えてくれる。

オートモードには床だけを塗ってくれるタイプと、床と壁を両方書いてくれるタイプの2種類。落とし穴や採取ポイント、隠し通路などは自分でアイコンなどを配置する必要がある。マッピングはプレイヤーごとに個性が出るところで、最低限の人もいればメモ機能を使ってロールプレイを楽しむ人も。

階層ごとにガラリと変わるダンジョンは、ダメージ床や落とし穴など各階層ごとにトラップが仕掛けられている。ショートカット用の隠し通路や強敵を避けながらの移動など少しずつ探索の面白さを学べるのが良かった。

徐々に出来上がっていく地図と、その地図が導いてくれるゲームプレイは冒険している感が強く味わえる。

本作ではマッピングにコントローラーでの操作とタッチ操作(指かタッチペン)の2つが実装されている。

コントローラー操作は、慣れが必要ではあるが持ち替える手間がないことがいいと感じた。引き間違えもしにくいのも良ポイント。

一方タッチ操作はオリジナル同様、直観的でより地図に書いているという没入感が得られると感じた。タッチペンや指で画面が隠れて見えなくならないように、線を引いた位置と実際に引かれる線の位置をずらす機能も搭載されている。利き手の設定もあり。Steam版ではタッチ操作に代わりにマウスで地図が書ける。

コントローラーでも書きやすく操作関連には特に言うことはないが、街で地図を見れないことは残念。

 

世界樹シリーズでは、オーソドックスなコマンドバトルが採用されている。バトルはランダムエンカウントF.O.Eという強大な敵だけ、シンボルエンカウント形式で探索中にも確認できるようになっている。

このF.O.Eは決まったルートを徘徊するものや、追跡してくるものがいて戦闘中に乱入してくることもある。初遭遇時の段階だと瞬殺されるため、基本的に行動パターンを見極め戦闘を避けて探索するのがセオリー。操作ミスでF.O.Eにぶち当たって死を覚悟するのもお約束。

普通の雑魚敵も厄介で、気を抜くといつの間にかやられていたなんてことも。特にスキルが揃っていない&TPが少ない序盤の方がキツイ。中盤や終盤が楽かと言われたら全然そんなことはないのだけど。それでも理不尽すぎることはなく(多少の理不尽はある)時々、この雑魚敵やたら強くない?となりながら成長を実感出来る絶妙な難易度。

バトルは属性や状態異常を強く意識させる作りとなっている。状態異常や封じと呼ばれる行動制限(例えば頭を封じると呪文や息攻撃が出来なくなる)が強く、相手の耐性・行動に合わせて対策を練るのが面白い。リマスターでは強化・弱体の状態が確認しやすくなった。

 

キャラ育成は装備と、スキルツリーによるスキル入手やパラメーター強化。それぞれ職業ごとに個性豊かなスキルツリーが設定されている。レベルアップでスキルポイントが手に入るものの、通常のプレイだと全スキルレベルマックスにすることは不可能であり、より選択が重要になってくる。

例えばソードマンなら、単体の敵に有効な斧スキルか、複数の敵に有利な剣スキルか、ボス特化型か雑魚殲滅型として育てるか選択できる。一応バランスのいいパーティ編成を勧められるが、どの職業でもクリア可能で、レベルを下げてスキルポイントを振り直すことも出来る。

 

ストーリーに関係ない酒場で受注するクエストは、バトルと素材を取ってくるものが中心だが、一人で強敵を倒すなどの変わったものも。世界観の掘り下げだけでなく他の冒険者や街の人の様子も垣間見られる。一部のクエストが理不尽だった以外は楽しめた。

 

ストーリーは台詞とゲームブック調のテキストが特徴で、必要以上は語らず行間を読ませる感じ。要所を押さえたテキストで思ったよりシビアな物語が楽しめる。登場人物は多くないものの、階層ごとに街の人のセリフが変わったり、酒場のクエストで世界観やストーリーの補足がある。意外性のある展開もあり飽きが来ない。

冒険に欠かせないのが、古代雄三氏の魅力的な音楽。穏やかなのに恐ろしさとどこか寂しさのある迷宮BGMが魅力的なのは勿論、かっこいいバトルBGMは前半と後半で変わり、盛り上げてくれる。

 

元の2画面から1画面になったことで、半分は迷宮、もう半分は地図(地図を消すことも可能、バトルや街では消える)の画面構成。やや強引にまとめたようにも思えるが、一応携帯モードでも迷宮が表示されている大きさはDSの画面と同じ大きさ。それでも最初のうちは窮屈に感じるかもしれない。

 

シンプルながらも今でも通用する面白さがある。難しいからこそ成長し困難に立ち向かった先にある達成感。想像力を掻き立てるテキストとキャラクターデザイン。冒険を彩る数々の音楽。自分が(あるいは自分のキャラクターが)冒険しているというRPGの楽しさを快適さでサポートする、クリアまで60時間の時間泥棒の一作。今後のシリーズ展開への確かな第一歩を感じた。